マニアもビギナーも楽しめる!?「林業機械展」に行ってきた
年に1回開催されている、林業界にとっては恒例のイベント「林業機械展」。
とてもマニアックな響きがしますが、いったいどのようなイベントなのでしょうか?
業界人ではない一般の人も参加できるのでしょうか?
ちょっと気になる、林業機械展に行ってきたレポートをお届けします。
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この記事の目次
林業機械展とはいったい何・・・?
(画像引用元:https://www.rinkikyo.or.jp/tenjikai2017.html)
林業界の人が「林業機械展」と呼んでいるこのイベントは、正式には「森林・林業・環境機械展示実演会」といいます。
毎年「全国育樹祭」の記念行事としてセットで同じ地域で開催されていて、その年に担当する都道府県および(一社)林業機械化協会が主催です。
その内容は、文字通り森林や林業、環境に関連するさまざまな機械が展示され、機械メーカーなど企業のブースが数多く並んでいます。
パンフレットによれば、2017年は60社以上もの企業や団体が出展していました。
林業界で実際に林業機械を使っている人にとっては、最新の機械を実際に見たり体験できる、年に一度の貴重なチャンス。
また、会場では業界の著名人などにも会えるので、毎年心待ちにしている人も多いようです。
入場は無料、申し込みも不要ですので、業界の人でなくても興味があれば誰でも参加することができます。
今回モリップ編集部では、2017年11月19~20日の2日間、香川県坂出市で行われた林業機械展を見てきましたので、そのレポートをお届けします。
主催者発表によると、二日間の来場者数は14,300人とのこと。
なかなかのビッグイベントですね!
機械好きにはたまらない・・たくさんの林業機械が動いてる!
林業機械展の会場は、とっても広いです!
今回の会場は、海辺にある番の州臨海工業団地でした。
坂出駅からシャトルバスに乗って会場に向かうとさっそく目に飛び込んでくるのは、たくさんの林業機械たち。
林業用の大型トラックや、一般の人にはちょっと見慣れない林業専用の重機がずらっと並んでいます。
たとえば、立木を伐採する「ハーベスタ」という機械や、枝払いをする「プロセッサ」、丸太を掴む「グラップル」、丸太を運ぶ「フォワーダ」などなど。
架線を張って丸太を集材する「タワーヤーダ」や「スイングヤーダ」といった機械もあります。
さらに、業界の人にとっては、4本足の生えた林業機械など、まだ普及していないけど面白い林業マシーンのプロトタイプが登場することもあり、林業の近未来にわくわくしてしまいます。
多くのブースでは、オペレーターが実際に機械に搭乗して実演をしているので、はたらく機械のかっこいい姿を見ることができます。
何の機械なのかわからなくても、動く様子を眺めているだけでなんだかワクワクしてしまう・・!?
木を伐ったり運んだりするだけでなく、ほかにも、林業界のトレンドを反映した機械が注目を集めていました。
木質バイオマスエネルギー向けのチップを作る巨大なチッパーや、下刈りマシーン、また、ヨーロッパなど海外からの出展も多く、おしゃれなデザインのマシーンを見るのも楽しいですね。
林業を知らなくても、機械好きの人にはたまらない!
そんな機械のオンパレードなんです。
大型機械だけじゃない、身近なアイテムやファッションも
林業機械と聞くと、大型重機のイメージがありますが、林業機械展に展示されている製品はほんとうに色々あります。
小型の機械でいえば、まずは伐採に欠かせないチェーンソー。
国産、海外産などさまざまなブランドのチェーンソーを一気に見ることができます。
ほかにも、刈払い機、金具やロープ、苗を植える道具、GPS、測量機械など、プロに必要なアイテムが勢ぞろいしていました。
また、一般の人にも使えそうな斧や薪割り機、芝刈り機などもあり、面白いものでは狩猟をするハンター向けの商品として罠や移動式解体カーなども展示されていました。
そして、最近のトレンドとして、林業作業員の安全を守るための防護服といったウェアのブースも数多く見られました。
すべての産業の中で、もっとも死傷者率が高い産業である林業。
2015年にチェーンソー作業防護衣の着用が義務化されてから安全意識が高まっていることもあって、林業ウェアのブランドも増えました。
チェーンソーで足を切るのを防ぐパンツやチャプス、ジャケット、ヘルメット、グローブ、ブーツなどなど、林業ファッションアイテムってこんなに多いんですね!
デザインも色々あって、見ているだけで楽しめます。
森林ボランティアや兼業林家で、週末に林業をしているという方にも、最新アイテムを知ることができる絶好の機会ですね。
林業機械展はアトラクションやイベントがいっぱい!
林業機械展は、製品を展示しているだけでなく、イベントやお楽しみも盛りだくさんなんです。
チェーンソーメーカーのブースでは、チェーンソーアートの世界的な選手を招いて、ステージ上で実演がされていました!
チェーンソーを使って丸太を彫刻して、あっという間に美しい作品を作り上げるそのスピードと技術に脱帽です。
間近で飛び散るおがくずを浴びながら、迫力のステージが楽しめました!
こんなショーが(無料で)見られるのも、林業機械展ならではです。
また、景品がもらえるスタンプラリーや、機械の操作体験、おやつが振舞われるなど、趣向が凝らされたブースを一つ一つ回っていく楽しみがあります。
かっこいいロゴが入った帽子やバッグなど、ノベルティがもらえる所もあるので、それをお目当てに巡ってみるのもいいかも・・・。
こんな風に、意外とアトラクションの多い林業機械展には、小さなお子さんを連れたファミリーも多く来場していました。
大きな林業機械を見て、めったにできない体験やショーを楽しんで・・・休日の家族連れのおでかけにも、実はおすすめなのです!
林業機械展にはマニアックなグッズも売ってるって?
色々なブースを巡って展示や実現を楽しめる林業機械展。
でも、一般の人にとっては、チェーンソーやまして大きな機械を買って帰るわけにもいかないし、お買い物は楽しめないのでしょうか。
実は、そんなことはありません!
なにかお土産をゲットしたいという人は、物販のあるブースを探してみましょう。
林業ウェアやチェーンソーメーカーの中には、この日のために誰でも買えるユニークなグッズを用意しているところも少なくありません。
たとえば、メーカーのロゴが入ったTシャツやキャップ、タオルなどは、アウトドアや普段使いにもぴったりのデザイン。
中にはマフラーやニットなどを販売しているメーカーもありました。
さらに、ちょっとユーモアのあるグッズとしては、キコリになりきれる子供向けのトイチェーンソー(電池式)、チェーンソー型のUSBメモリ、チェーンソー型のクッションなど、ちょっと変わっているけど日常的に使えるアイテムも。
ちなみに、編集部でゲットしたのはチェーンソーメーカーのオリジナルカレンダー!
森の中にいる美女写真が毎年好評です。
また、チェーンソーアートで作ったかわいい動物の置物など、木製の商品も販売されていましたよ。
林業をしているわけではない、でもファンとしてちょっとアイテムを取り入れてみたい。
そんな方には、マニアックなグッズを手に入れるチャンスですよ!
ご当地グルメもひそかな楽しみ!
林業機械展の会場は屋外で、だいたい広い敷地のある郊外にありますので、近隣には飲食店がないことが多いんです。
そこで、会場内には休憩や飲食ができる「おもてなし広場」が用意されていました。
ここには、来場者や出展者がお昼ごはんを食べたり休憩をしに集まってきます。
開催地ならではのご当地グルメや、お土産用のお菓子なども売られているのでチェックしてみましょう。
今回は香川県ということで、やっぱり人気は讃岐うどんのブース!
あまりの行列に売り切れメニューが続出していました・・・。
会場は屋外にあり、開催時期は毎年秋の寒い時期です。
この日も海からの冷たい風が吹きつけて、出展者のみなさんは寒い中大変そうでした。
冷え切った体をあたためるためにも、温かい食事はうれしいですね。
林業機械展は一日中見ていられるボリュームがありますから、朝から出かけてランチをはさみ、じっくり過ごすのがいいでしょう。
まとめ:次回はどこで開催!?チェックしてでかけよう
マニアックなイメージの林業機械展ですが、さまざまな展示やアトラクションなどがあり、誰でも楽しめることがわかりました。
林業技術者や専門家でなくても、家族連れでもお出かけしたいイベントです。
次回の開催地は東京都。
詳細はHPなどでチェックできますので、勇気を出して、行ってみよう!
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