人気の観光地「軽井沢」の森をモリップ目線で観光してみる
首都圏に近い避暑地や別荘地として、あまりにも有名な、長野県軽井沢町。
この大人気の観光地の楽しみ方は色々あるけど、あえてモリップ(森旅)目線で巡ってみたらどうなるでしょうか?
見たことある風景も、少し違って見えるかもしれません。
「森」をテーマに、軽井沢で見たいもの、やってみたいことをまとめました。
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この記事の目次
東京から1時間。観光地「軽井沢」は森の町だった!
長野県軽井沢町は首都圏から近く、新幹線を使えば東京から1時間ちょっとで行くことができる、人気の観光地であり避暑地です。
昔は中山道の宿場町でしたが、明治時代からは外国人宣教師や外交官などの別荘地となり、現在も避暑や観光に多くの人が訪れています。
浅間山のふもと、標高1,000mの自然豊かな高原に位置しているため、夏でも涼しく、冬は白銀の世界となります。
軽井沢といえばアウトレットや軽井沢銀座など、ショッピングを楽しめる市街地もありますが、少し足を延ばせば三笠エリアなど自然の中の別荘地があり、さらに山側へと進むと気持ちのよい森も広がっています。
軽井沢は標高が高く冷温帯になるため、自然の森はナラやトチノキが生える「落葉広葉樹林」になります。
落葉樹は木の葉っぱが爽やかな薄い緑色で、森の中にも光があふれて明るく、木の下にもいろいろな草花が生えています。
秋には紅葉、落葉する、とても気持ちよく感じる森です。
「軽井沢の森ってなんだか涼しげで気持ちいいな~」と感じるのは、軽井沢の森が落葉広葉樹林だからなのかもしれません。
そんな森の様子もチェックしてみてくださいね。
人気の観光地「白糸の滝」で森のパワーを感じてみる
それでは、そんな気持ちいい軽井沢の森に行ってみたいと思いませんか?
とはいっても、本格的なハイキングはちょっと・・・という方には、気軽に行きやすい有名な観光地があります。
それが「白糸の滝(しらいとのたき)」。
軽井沢駅から路線バスが出ていますし、自家用車でも有料道路を通っていくことができます。
ここは森の中に人工的に作られた滝ですが、その美しさとユニークさから、連日多くの観光客でにぎわっています。
高さ3m、幅70mの円形に連なった滝は絶えることなく流れ、その下は池になっています。
さわやかな水の音を聞いていると、なんとも涼し気で癒されそうです。
見た目にもインパクトのあるこの滝は、絶好の写真撮影スポットです。
ここでモリップ的には、滝の上にある森にも注目したいところ!
この豊かな水は、いったいどこから流れて来ていると思いますか?
ちょっと想像を巡らせてみると、「緑のダム」ともいわれる森があってこその風景だということに気づきます。
白糸の滝の水は、浅間山に降った雨が地下に染み込んで、なんと6年という長い年月をかけてふたたびこのように湧き出てきているのだそうです。
そのため、冬でも枯れることがありません。
そんなことを想像してみると、この滝の水はスポンジのようなふかふかの森の土から染み出てきているように見えてきます。
ふだんは見えない森の地下にこんなにたくさんの水があることを感じられるという点でも、おもしろいスポットなのです。
北原白秋も愛した、軽井沢のカラマツ並木を歩く
軽井沢と言えば、緑豊かな森のイメージがありますが、実は、昔はそうではなかったそうです。
戦前までは、浅間山の噴火の影響や放牧地だったこともあって、木は少ない高原でした。
たしかに軽井沢の昔の写真を見ると、草原に木が所々生えているといった様子です。
木が生えない荒れた土地では土砂崩れなどの危険もあるため、戦後にたくさんの植林がされました。
その代表的な樹種が、針葉樹のカラマツです。
カラマツは別荘エリアにもたくさん植えられていて、「三笠通のカラマツ並木」は軽井沢の有名な観光地の一つになっています。
ドライブで通るもよし、時間があればぶらぶらとカラマツの森の中を散策してみてはいかがでしょうか。
カラマツは、日本ではスギやヒノキに次いで多く植えられている針葉樹ですが、信州では特に主要な造林樹種です。
国内で唯一、秋になると黄葉する針葉樹で、漢字で書くと「落葉松」となります。
秋になると黄金色に染まるカラマツ並木は一見の価値ありです!
詩人の北原白秋は、軽井沢を訪れた時にかの有名な詩「落葉松」を書きました。
あまり知られていませんが、ショッピングで人気の星野エリアの近くに、この「落葉松」の歌碑がひっそりと立てられているので、探してみてくださいね!
軽井沢の森にたたずむ洋館へ、木造建築を見に行こう
軽井沢で外せない観光地といえば、数々の洋館や教会など、美しい木造建築もその一つです。
建物の多くは、地元にあった木材を使って建てられていて、どれもが意匠をこらした見ごたえあるものになっています。
有名なものでは、たとえば「旧三笠ホテル」は日本人による設計で日本の大工が建てた、貴重な純西洋風の木造建築です。
有料で見学できる建物の中に入ると、いろいろな雑木の丸太を飾りにあしらった天井や、カラマツの木のフローリング、軽井沢彫のレトロな木の家具など、遊び心が満載です。
年月を経て黒光りした階段の木の手すりにも歴史を感じます。
いろいろな木を使ったおしゃれなデザインを見ていると、木のお家にあこがれが湧いてきますね。
軽井沢では、このようなユニークな木造建築が、さわやかな森の中にたたずんでいるのがまた素敵なのです。
窓からは森の緑色や明るい陽射しを感じられて、まるで素敵なインテリアの一つのようになっています。
かつて避暑に訪れた上流階級の人になった気分で、軽井沢のレトロな木造建築も楽しんでみてはいかがでしょうか?
森のお土産は可憐な「軽井沢彫」で!
軽井沢の観光地を満喫したら、お買い物も楽しみたいですよね。
軽井沢ではアウトレットや軽井沢銀座などがあり、ショッピングには困ることがありません。
高原で育てられた農産物や、ジャム、はちみつ、ワインなど美味しそうなお土産があちこちで売られています。
ここでモリップからは、軽井沢の森の思い出を持ち帰れそうな「軽井沢彫」をおすすめします!
伝統工芸である軽井沢彫はその昔、避暑に訪れる欧米人のために、西洋の家具と日本の工芸技術を組み合わせて生まれた彫刻です。
日本的なモチーフである「桜」や、欧米人にも好まれる「ブドウ」の絵柄が繊細に彫刻されているのが特徴です。
木の材質はサクラや紫檀などさまざまです。
豪華な彫刻がされた本格的な高級家具もありますが、すぐにお持ち帰りできるお土産としては、手鏡やカトラリー、写真立てなども販売されています。
手になじむ木のぬくもりと、可憐で繊細な絵柄を楽しめる、ちょっとプレミアムな日常使いの雑貨をゲットしてはいかがでしょうか?
ちなみに軽井沢にはいくつかの軽井沢彫メーカーがあって、同じ桜でもちょっとずつデザインが違っているので、できれば何軒か回ってお気に入りを見つけたいところ。
軽井沢は、四季折々に楽しめる観光地
軽井沢といえば避暑地として、季節は夏に訪れるイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、森に囲まれた自然豊かな軽井沢は、四季折々に表情を変えるので、一年を通して楽しめる観光地でもあります。
たとえば、人気スポットの「雲場池(くもばいけ)」では、春には新緑、秋には紅葉が水面に映る風景が美しく、森のカラフルな変化をくっきりと感じることができます。
また、整然と並んだ木々が黄色や橙色に染まる、カラマツ並木の黄葉も見ものです。
さらに、冬には雪が積もると風景が一変し、白銀の世界を楽しむことができます。
冬場に凍る池を利用したスケートリンクや、クリスマスにちなんだ様々なイベントなどもあり、訪れる人を飽きさせません。
あなたは、どの季節が好きですか?
森があるからこそ楽しめる、軽井沢の四季の美しさをぜひ堪能したいものです。
まとめ:観光からお土産まで、軽井沢の森を満喫しよう!
軽井沢には、首都圏の人なら一度は訪れたことがあるでしょう。
モリップ目線で再び訪れてみると、また違った姿が見えてきそうですね。
四季折々の風景やきれいな空気を味わいながら、ぜひ軽井沢の「森」を楽しんでみてくださいね!