旅する森と、木の暮らし。

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北山杉、北山丸太を使った空間・施工事例10選

木材を使った施工事例をご紹介するシリーズ。

今回は、京都の銘木「北山杉」「北山丸太」を使った施工事例です。

美しく磨き上げた丸太として知られる北山杉、北山丸太は、数寄屋建築にとって欠かせない材料ですが、ほかにも色々な使い方があります。

北山杉、北山丸太を使った最新事例も含めて、さまざまな施工事例を集めました。

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北山丸太を使った正統派「床の間」の施工事例


(画像提供:京都北山丸太生産協同組合:http://kyotokitayamamaruta.com

北山丸太といえば「床柱」というイメージが定着しているほど、正統派の使い方です。

こちらのお茶室は、床柱に北山丸太の品種・天然絞の一種「ちりめん絞」を使っています。

他にも、北山杉の「面皮」を柱に採用し、天井の竿縁にも北山丸太を細く加工したものが使われています。

漆塗りの床框に琵琶床のある、本格的なな数寄屋の床の間スタイルです。

背筋が伸びるような整然とした空間の中に、北山丸太の丸みとやさしい光沢があって、リラックスできる雰囲気を醸し出しています。

日本人ならどこか懐かしく落ち着く施工事例です。

北山丸太を洋間の「飾り柱」にした施工事例


(画像提供:京都北山丸太生産協同組合:http://kyotokitayamamaruta.com

北山丸太の独特の存在感は、洋室にも合います。

直線が多くてシンプルになりがちな大壁や洋室の中に、丸みがある磨丸太を一本使うだけで、お部屋の印象がやさしくなりますね。

北山杉のすべすべの表面は、ついつい触りたくなる気持ちよさ。

リビングの真ん中に飾り柱があれば、周りに家族が集まったり、子どもたちの格好の遊び場にもなるかも?

「大黒柱を立てるほどのスペースはないけど家のシンボル柱が欲しい」という人にも、直径12cmほどの細めの北山丸太は使いやすいサイズ感です。

現代のくらしの中で見つけた、施工事例です。

北山杉とガラスを組み合わせた施工事例


(画像提供:京都北山丸太生産協同組合:http://kyotokitayamamaruta.com

こちらも北山杉のモダンな使い方です。

ガラスと組み合わせた北山丸太がユニークなパーテーションになっています。

お部屋のインテリアで「アルミサッシでは味気ない」「角柱ではちょっと野暮ったい」そんな風に迷った時に、絶妙なバランスの施工事例かもしれません。

センスのいい家具やインテリアと合わせれば、和風のイメージがある北山丸太の表情も、洋風に見えてきます。

マンションのリノベーションや店舗などで、木を使ってやさしい個性を出したいときに、こんな異素材との組み合わせもヒントになります。

もう一つの北山杉、「北山タルキ」の施工事例


(画像提供:京都北山丸太生産協同組合:http://kyotokitayamamaruta.com

北山杉には、床柱などに使うサイズのものと、台杉仕立てで育てる細い「タルキ」の2種類があります。

タルキは、文字通り屋根を支える化粧垂木として、おもに数寄屋建築で使われています。

手で握れるほど細い丸太ですが、年輪が詰まっているので強度もあります。

一般建築の垂木には角材を使うことがほとんどですが、数寄屋建築では丸みのある垂木を使うことで軽やかさや味わいを演出する、そんな施工事例です。

ちなみにこの写真では、垂木の下で屋根を支える桁丸太や柱にも、大きいサイズの北山丸太が使われています。

丸い部材どうしを隙間なく組み合わせている大工さんの技術にも注目です!

北山タルキは「手すり」に使うのも人気


(画像提供:京都北山丸太生産協同組合:http://kyotokitayamamaruta.com

北山杉を台杉仕立てて育てる細いタルキは、ちょうど人の手で握りやすい太さになっています。

さらに、すべすべで触り心地がいい表面や、ほどよい凸凹があるなど、「手すり」にするにももってこいの材料です。

この写真は、デザインのアクセントにもなる北山タルキを、ワンポイントで階段の手すりに使った施工事例です。

金属の手すりのように冷たくないので、だれにでもやさしい自然素材として、福祉などのシーンでも活躍しそうですね。

初めて北山丸太を使う人にも取り入れやすいアイデアです。

北山丸太を構造に使った施工事例


(画像提供:京都北山丸太生産協同組合:http://kyotokitayamamaruta.com

年輪が詰まっていて強度がある北山杉は、飾りとしてだけでなく、構造材としても使えます。

柱はもちろんのこと、桁丸太などの横架材として使ったり、こんな風に屋根を支える材料にも。

こちらの写真は、一見するとログハウス風にも見えますが、普通の丸太とちがって北山丸太は節がなく光沢があるので、なんとなく上品で数寄屋風にも見える、ユニークな施工事例です。

節や赤身のある野地板や、黒い梁との組み合わせが、単調になりがちな木質空間にリズムを与えています。

こんな風に、北山丸太の特徴をいかして、ほかの木と上手く組み合わせて使いたいですね。

北山杉ルーバーを使った店舗の施工事例


(画像提供:京都北山丸太生産協同組合:http://kyotokitayamamaruta.com

ナチュラルなイメージのある北山杉ですが、加工することでこんなにシャープな空間にもマッチします。

こちらは、天井ルーバーに北山杉を使った店舗の施工事例。

北山丸太をカットして、表面の皮を一部残した角材にしています。

ちょうど下から見上げると皮の光沢が見えて高級感があり、さらに照明と組み合わせることで、現代的な印象に仕上げられています。

無機質になりがちな店舗やオフィス空間ですが、天井を自然素材の木にするという選択肢もあるのです。

丸のまま使うのではなく、加工することで北山丸太の使い方の幅がさらに広がりますね。

北山杉はオブジェにも使えます


(画像提供:京都北山丸太生産協同組合:http://kyotokitayamamaruta.com

磨き丸太のま~るい断面、そして天然絞や人造絞の波打つような模様という特徴を持つ北山杉は、輪切りにしてオブジェにも使われます。

自然のゆらぎのある形で、どこかバウムクーヘンみたいな美味しそうな北山丸太は、ユニークなデコレーションにも使えます。

この施工事例では、中をくりぬいてさらにグリーンの着色を加えることによって、北山杉のあたたかみある色や芯の茶色もうまく引き立てています。

建築材料としてはあまり見せない「木口」ですが、これも北山丸太のユニークな表情の一つですね。

北山杉を使ったエクステリアの事例


(画像提供:京都北山丸太生産協同組合:http://kyotokitayamamaruta.com

北山杉は、内装材だけでなくエクステリアとして使うこともあります。

数寄屋建築では軒を支える縁側の柱や桁丸太として使いますが、東屋などコンパクトな空間にもすっきり使うことができます。

この写真は、北山丸太を使ったバス停の施工事例。

角度の違う2つの屋根のデザインもあいまって、全体的にどことなく数寄屋風の風情がありますね。

これだけたくさん柱が並んでいても野暮ったくならないのも、上品な印象の北山丸太ならではの特徴かもしれません。

しっかり雨仕舞をして、エクステリアに丸太を使うのはいかがでしょうか?

北山杉を使った椅子の事例


(画像提供:京都北山丸太生産協同組合:http://kyotokitayamamaruta.com

京都府の伝統工芸品でもある北山杉・北山丸太は、表面の光沢や丸みをいかした工芸品やはんなりした和小物にも加工されています。

こちらの椅子は、北山タルキをうまく使って作られています。

その色や光沢をうまくデザインに取り入れて、和風に仕上がっています。

スギは強度の問題からあまり家具には使われませんが、年輪の詰まった北山タルキならこのように椅子の脚にも使うことができます。

まずは身近なものから暮らしに北山杉を取り入れてみたいという方には、こんな家具はいかがでしょうか?

お部屋のインテリアと組み合わせて、あなただけの施工事例を作り上げてください。

まとめ:どこにいても存在感あり!北山杉・北山丸太

ほかの木にはない「丸のまま使う」「光沢」などの特徴がある北山杉・北山丸太は、一本あるだけでも存在感抜群です。

どれもやさしさや上品さのある施工事例でした。

あなたなら、北山杉・北山丸太を使って、どんなふうに現代の数寄屋空間を作り上げますか?

この記事の編集者

モリップ編集部 MORiP!

モリップ編集部 MORiP!

MORiP!を運営する編集部のメンバーたちが、選りすぐりの情報をお届けします。あちこちに散らばる森や木についての基礎知識をわかりやすくまとめることを目指しています。編集部みんなで実際に行ってきた森旅もご紹介しています。

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